貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》無題ドキュメント
「むーすんでーひーらーいーて……」
小さい頃から一人遊びが好きで、まわりからは浮きがちだった。
「てーをーうってーむーすんでー……」
正確には好きではなかったのかもしれないが、自分を表現する方法を知らなかったボクにはそれしかできなかった。
「まーたひらいてー……」
もちろん、子供の社会では根暗なやつほど、孤立していく。
「てーをーうってー……」
手先が器用なことだけが自分の取り柄に思えていたボクは、孤立していた保育園で疎外感を紛らわすため、さらに一人遊びにのめり込んでいった。
「そーのてーをー……」
そんなときに、ほんの気まぐれか、ほんの好奇心からかも分からないけれども。
『「うーえーにー」』
君がボクに声をかけた。
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