《MUMEI》

「どうして、離れていくの?」


婁塙は怖い笑みをしながら、紫吾に近づいていった。


『母上…、あなたは8年前に亡くなったんですよ…。』


紫吾は婁塙を見ないように言った。


「そう私は8年前に死んだわ…。あなたの手によってね!!」


婁塙は紫吾に飛びつき、首を両手で握りしめた。


『は、母上…。』


紫吾は抵抗したが、婁塙の力は人間とは思えないほどの力だった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫