《MUMEI》

婁塙の血が紫吾の洋服に染み込み、肌に触れていく。


「あぁ傷が痛いわ…。あなたに遣られた傷が痛いわ…。」


婁塙はすごく怖いで、紫吾の首を少しずつ締めていく。


『俺は何もしていない…。何もしていないんだ!』


「何もしていないわけないでしょ…。だってあなたは私を殺したんだもん…。」


婁塙は紫吾の耳元で囁いた。

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