《MUMEI》

『母上…。』


「私のことを母上とは呼ぶな!!」


婁塙が叫ぶと、婁塙の肉体がどんどん破壊していった。


婁塙が壊れていく際、婁塙はあの優しかった顔をしていた。


紫吾はその顔が頭に残ってしまい、消えなかった。


すると壊れた婁塙の体から婁塙の声が聞こえた。


「お前なんて…死ねばいいのに…。」


"ドックン"


紫吾は正気を無くし、そのまま床に膝立て座りしてしまった。

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