《MUMEI》

すると今まで、現れなかった黒夜が現れた。


「お兄様、あたしやりましたよ!戻ったら誉めて下さいね。」


黒夜はすごく輝きながら言った。


言い終えると黒夜は、壊れた婁塙に近づきながら言った。


「あらら、せっかくあたしが作ったのを、壊しちゃうなんてサイテーね。」


黒夜は、またしても右手の爪を伸ばし紫吾の腹に刺した。


紫吾は叫びも抵抗もせず、ただ膝立て座りをしているだけだった。

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