《MUMEI》

「…サブ…ロ…さん…」


僕は折れた腕を必死に伸ばした。



「カツオ君!カツオ君なのかい!?」

サブローさんが駆け寄ってきた。



だけど…


「ひいぃ!」


サブローさんは浴槽の中を見てパニックになった。



「サブロ…さん…助…て…ここから…だして…」

僕は必死に訴えた。

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