《MUMEI》
結末への準備
「さて・・ハンド。私達も動かないとね。止めないと!」
「時間は我が稼ごう。あの者達を黙らせる程度ならば・・」
詠唱を始めるハンディング。
すでに魔力の大半を使っているが・・
「ロア、まだ動ける?」 「彩詩、私が行くからね。」
言葉が重なる。
「考えてることは同じみたいだね。」
「彩詩が大声出す役、私は皇帝陛下を捕まえて事情を話して軍を後退させる役。」
軽い言葉と共に、ロアは残った魔力を全て翼を作り出すのに使う。
「あいさ。ロア、これ終わったらみんなでケーキ食べに行こうね。」
「その前に、街の復興があるけどね。」
キティホークが横槍を入れる。
「「ぁ・・・」」
二人が一斉に固まる。
「あの・・私がケーキ作ります。だからちゃんと食べれますよ!!」
アイズが二人を見て苦笑を浮かべながら答える。
「OK!!」 「やる気出た。ありがとアイズ!!」
ロアが地面を蹴り、一直線にロゼが居る場所へと飛んでいく。
「あ〜あ〜・・っと良し。補助お願いね二人共。」
「はいはい。」 「はい!!」
彩詩、キティホーク、アイズが詠唱を始める。

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