《MUMEI》 連絡先の交換二件目のカラオケでも佐久間謙二が隣に座っていた。 「あの…もし良かったら愛加ちゃんの連絡先を教えてくれないかな?」 帰る30分程前に佐久間謙二から聞かれた。 「あ、はい…」 なんとなく聞かれることは想像がついていた。 最初の店から佐久間は私のことしか見ていなかったから。 「やるなー佐久間!」 私たちのやり取りを見て高橋さんが佐久間をひやかす。 「だって、すっげー俺のタイプなんだもん!」 佐久間が嬉しそうに宣言する。 「佐久間さん、最初から愛加狙いだったでしょ!」 美幸が「やっぱり」と言わんばかりに発言する。 「俺、そんなに露骨だった?」 佐久間の問いに残りの4人が頷いた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |