《MUMEI》

「あ…ごめんなさい。どうぞ。」夏子は慌てて立ち上がってしまった。 「ありがとう。」 冷えたレモネードを片手に座った青年に夏子が恋に落ちるのに時間はかからなかった。 「なぁ今年も海の家に行く?」と准。 「行きましょうよ。」と夏子。二人が出会った海に毎年出掛けるのが恒例の様になっている。 「今年はサークルの仲間も誘おうかと思ってるんだけど。」 「良いじゃん。大勢の方が楽しいしね。」 准は東京大学の3回生で夏子は2回生だった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫