《MUMEI》

「おぉ、そうじゃ。

一番大事な事を忘れておったわ」


「まだ何かあるのか…」


明るい鳴神に対して、神は痛む頭を押さえながら、うんざりした口調で言った。

「大ありじゃ!」


鳴神は、興奮して、尻尾をパタパタと動かした。


「早く儂に新たな名前を付けろ」


「はぁ?」


神は鳴神の言葉の意味がわからなかった。


「鈍いのう。儂が実体化出来たという事は、儂の雷の力も復活したという事じゃ!

そして、お前が新たな雷の『守護神』なのじゃ。

以前力を貸してやったじゃろう?」


確かに、神はゆきを右近と左近から守る為に、鳴神の力を借りた。


「さぁ、早く名付けんかい!」

「ちょっと待て!」


ふんぞり返る鳴神に、神は確認した。


「つまり…俺が、お前の主だという…事、なのか?」

鳴神は頷いた。


「ふざけるな! 主をバシバシ叩く剣の分身がいるか!」


「主として扱われたかったら、そのすぐ熱くなるくせをどうにかせい!

それに、儂は姫一筋じゃ!」


「俺こそ、ゆき一筋だ!」

「そんな事で熱くなるから、まだまだじゃと言っておるのじゃ!」


そんな、意味の無いやりとりが続いた後。

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