《MUMEI》

息を整え、神は静かに告げた。


「―『雷(らい)』」


「相変わらず、単純な命名じゃの」


「うるさ…」


『い』と言う前に、新たな名前を与えられた神の目の前の金色の狐は


金色の光に包まれた。


「つくづく俺は、この色に縁があるらしいな」


神は


現れた、金色の刃の


以前より、やや細めの剣を

ギュッと握り締めて


呟いた。

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