《MUMEI》 お風呂タイムそしてキキをお姫様だっこし、2階に上がる。ベッドのある部屋まで移動すると、キキをベッドに下ろし布団をかける。 「……ちゃあはん」 キキがむにゃむにゃと寝言を言った。 俺は、微笑みキキのふわふわな髪を撫で 「おやすみ……」っと呟いて部屋を後にした。 タンスから下着とパジャマを取り出し1階に降りて行きお風呂場へと向かった。 お風呂にお湯をはる間に歯磨きを済ませお風呂タイムを楽しんだ。 いつもはお風呂に入っても何も思わないのだが今日はいつの間にか鼻歌を漏らしていた。 何故か俺の心は、穏やかで、誰かと一緒に食事するのはいいなぁなどと考えていた。 親と食事をしてもそんなことを感じたことがない俺がそんなことを思うなんてなっと自分に驚いた後に苦笑した。 まぁ親と食事をしたことなんて数えるほどしかないけどな……。 俺は別にそれを悲しいとは思わなかったし、逆にその方が楽だと感じていた。 人と居ることをこんなに心地よく感じたのは初めてで、こんなに笑った1日も初めてだった。 前へ |次へ |
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