《MUMEI》
―日常は守る
校門の前に着いたので、体を迅の方を向かせた。

「あれ??斬雨にしてはビビってないじゃん。」

…僕はビビりなのか。

「いや、だってさ、そんなの同じクラスになるかも分からないし。」
「…なったら??」

僕は空を見る為に顔を上に向かせる。


「その時はその時だよ。それに、関わらなきゃいいことだし。」

日常を狂わす様な人には、近づかなければいいだけの話だ。


「お前って、時々凄いポジティブだよな…。」

「そうかな??でも、ポジティブじゃなきゃやってられないよ、僕は。」

ちらりと迅を見据えたら、じろりと睨まれた。

「何だよ、その、まるで俺はお気楽的な感じになっちゃう発言は。」

僕はあえて話を逸らして、
「そんなことより、早くクラス見に行こうよ。違うかもだし。」

と軽く笑いながら歩き出した。
迅ものそのそと後を追って来ていたので、少し早く歩いた。

昇降口には、既に人だかりが出来ていて、人だかりの中央には大きな白い紙。


見終わった人が増えるまで暫く待ち、2、3分もすれば僕たちは輪に入ることができた。


迅もさいばさいば…とか言いながら自分の名前を探しはじめたので、僕も自分の名前を探した。

クラスは6クラスだから、なかなか見付けることが出来ないが、根気よく探した。

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