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《MUMEI》 ―前後僕は自分のクラスの列の、35番の席を探した。 35番の席に着き、ふうっと一息着くと、急に後ろから肩に手を置かれた。それがまた、妙にふんわりと、優しく置かれたので、ぞわりとしてすぐに後ろを向いた。 「あ、気付いちゃったかぁー!」 そこには、昔からの腐れ縁の女子がいた。 「…また一緒!?」 「まー、何て言うか…そんなとこ!今年もよろしくーっ、斬雨っ!」 どうして僕の周りはテンション高いんだろう…。 「うわー、よりによってまた前後とはね…瀬恋。」 「失礼だなぁー、親友じゃん?」 …いつ親友になったよ? こいつ、宵咲 瀬恋 [ヨイサキ セレン]とは腐れ縁で、小学生の頃からずっと同じクラスで、出席番号が前後の為、席も隣だ。 活発で、クラスの人気者タイプ。面倒見はいいし、優しいとは思うが、言葉遣いだけは頂けない。 「ね、転入生来るんだよ!」 「…迅から聞いたけど…。」 「マジ!?あいつ、広めやがって…。」 瀬恋の情報は凄い。学校一くらいだろう。何処で仕入れたのか、新情報は、耳を疑うものすらあるくらいだ。 瀬恋も迅の性格は知っている。 「まぁまぁ…。僕だからいいでしょ。で、なんか新しい情報でも入手した?」 「うー…。あ、入手したって言わないでよ!うちはちょっと調べさせて貰っただけ!」 「はいはい。で?」 前へ |次へ |
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