《MUMEI》
目覚めたキキ
 お風呂から上がり、俺は洗濯物を始める。

 濡れた頭をタオルでよくふき、そのタオルを洗濯機へ入れる。

 洗濯が終わり、洗濯物を脱水機に入れる。脱水もすぐに終わり2階の物干しに干す。

 俺はそこであくびを1つした。髪を乾かすためドライヤーのコンセントをさし、乾かし始めた。

 ゴォォォ――。

 ドライヤーの音でキキが起きたらいけないと思い、素早く乾かす。

 まだ生乾きだが、まぁいいか……っとドライヤーのコンセントを抜き1階へ降りて行こうとすると

 キィ――。

 部屋の戸が開く音がした。後ろを振り返るとキキがよろけながらこちらに歩いてきていた。

「キキ悪い。起こしちまったか?」っと俺が謝るとキキが

「喉……渇いた」っと言ってまだ完全に目が覚めていないおぼつかない足取りで近づき、俺のパジャマのズボンを掴んだ。

「だからお茶飲めって言ったのに……」っと俺は呟きながら、キキを抱っこした。

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