《MUMEI》
変化
 俺が歩きだそうとすると、キキは俺のパジャマのボタンを1つまた1つと外した。

「……おい!キキ何してるんだ!?」っと俺が驚き、キキに視線を向けるとキキは俺の肩にそっと手を置き、ガバっと口を開けたかと思うと、俺の肩と首の境目に噛みついた。

 痛っ――。

 俺が痛みに顔を歪めてもキキはまだ俺に噛みついていた。

 何となく頭がぼーっとしてきて、俺がその場にペタンと腰を下ろすとキキは俺から離れた。

 キキは炒飯を食べた時の笑顔とは全く別の艶のある笑みを浮かべていた。

 キキのその笑みは一瞬で崩れ、キキは苦しそうに身を屈めた。

 ぼーっとした頭を数回横に振り

「キキどうしたんだ!?大丈夫か?」っとキキを揺らした。

 キキは一瞬今までよりも苦しいそうな表情を浮かべ、パタリと倒れた。

 俺は、キキを抱き上げキキが寝ていた部屋に走って行きキキをベッドの上に下ろした。

 キキの体は熱く、息も苦しそうだ。俺はそっとキキの額に手を当てた。

 風邪引いちゃったのかな……?凄くしんどそうだ。俺は濡れタオルを取りに降りようと立ち上がり向きを変える。

 すると後ろからキキの苦しそうな声が聞こえたので、急いで振り向くと――キキの体がみるみるうちに大きくなっていった。

 ビリビリッ。

 キキの着ていた服が破れる音が耳に入る。

 俺はとっさに目を背けキキにふとんをかけた。30秒も経たないうちにキキの見た目は、小学校低学年から成人へと変わっていた。

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