《MUMEI》 卜部先輩の息遣いが直接伝わるので、擽ったい。 大きな手だ、この手で触られたらそれはそれは幸せなんだろうな。 二人羽織りみたいになっているし、先輩は洗いものに夢中だから今そんなこと考えてるのは不謹慎だけど。 キスはこの間以降してくれないし、かえって入部してからの方が話さなくなった……とかね。 やっぱ、不謹慎。 凄い洗い物に夢中だ。 今、もしも呼んだら俺の方に目線合わせてくれるかな。 そしたら、勢いでキス…… 出来るかな? 「あのっ せんぱ……」 意を決してというやつだ。 「よし!あと濯ぐだけー!」 先輩……!なんで今のタイミングで顔を上げてしまうんですか……! 完全に空振り。 ……目が開けられない。 キス顔を晒してしまってかなり、恥ずい。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |