《MUMEI》
余韻
「ギュッ、チュッ」って感じ?
「チュッ」って軽く「チュッ」って唇と唇がぁぁ〜〜。

あんな数秒の出来事なのに、思い出すだけで
すっごい、すっごい幸せぇぇ〜〜っ


チュッってキスしただけなのに、遠慮なく鈴木にくっつくことが出来る。
行きは出来なかったのに。
不思議だなぁ〜


しかも、もっとキスしたいし。
それでそれで、もっともっと、くっつきたいとか思っちゃったりするしぃ〜。


いや〜ん。
もっと、くっつくって!?!?
合体とか??ギャーッ。
頭がおかしくなりそうっ!!!
もうっ、私の変態!




なんてことを繰り返し考えていたら、見慣れた景色に。
そしてバイクが私のマンションの前で止まった。


鈴木はバイクから降りずにヘルメットを取る。
なんとなく私はバイクから降りる雰囲気なので一旦降りてからヘルメットを取る。


もう夕方だ。
今晩どうするのかな?
昨日みたいにご飯、一緒に作るのかな?


「明日は学校だし、俺、今日は家に帰るわ」


ガックリ。


「帰るの?」


キスしたせいか素直に思ったことが言える。


「泊まって欲しいのか?」


泊まって欲しいです!!!
って、まだ言えない。


「別にそういう訳じゃないけど、一人でいても退屈だしさ」


はぁ、なんで私は変に意地を張っちゃうんだろ?


「暇人だなぁ。あ、そのメット、お前が持っとけ。お前専用だから」


お前専用=彼女専用
う、嬉しい!

けど、これ詩織のお古じゃん・・・


「じゃ、明日また学校で!」


そう言って鈴木は帰っていった。

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