《MUMEI》 時を忘れる語らい「お待たせ、磯野くん。 ごめんね遅くなって…」 「やあ、カオリちゃん…。」 白いブラウスに黒いタイトスカート……髪もアップに束ねている…。 彼女は、いかにも仕事帰りという服装のまま、着飾っている様子も無い。 だが内面から滲み出る彼女の美しさに僕は思わず目を奪われた………。 「待った?」 「大丈夫だよ。僕もさっき着いたところさ。」 僕は山盛りになった灰皿をそっと隠す…。 レディに気遣いさせない為の嘘は大切だ。 前へ |次へ |
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