《MUMEI》
親友の助け
次の日。

「おはようさん」

「あ、キナちゃん。おはよう。昨日はごめんね‥いきなり飛び出して帰っちゃって」

「構へん構へん。気にせんといてや。‥それより、白鴎 昴の事やねんけど──」

「?」

「やっぱり間違いなさそうや」

「白鴎くんが、ハンター‥って事‥?」

「そや。せやけど何でこないな学校に転校してきたんやろなぁ」

「え、さあ‥」

ヤバいよね‥。

來斗が狼だなんてバレたりしたら‥。

「咲月?」

「え、あ‥ごめん。何だっけ‥」

「どないしたん?」

「ぇ」

「あの転校生来てから──何や忙しないみたく見えるんやけど‥」

「え、そ、そんな事ないって‥」

「なぁ咲月」

「‥ぇ」

「何かあるんやったら、遠慮せんとウチに相談してや?」

「キナちゃん‥」

「ほな、ウチ席戻るな」

「あ、キナちゃん」

「?」

「ありがとっ」

キナちゃんのお陰で、何か少し気分が楽になった気がする──。

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