《MUMEI》 親友の助け次の日。 「おはようさん」 「あ、キナちゃん。おはよう。昨日はごめんね‥いきなり飛び出して帰っちゃって」 「構へん構へん。気にせんといてや。‥それより、白鴎 昴の事やねんけど──」 「?」 「やっぱり間違いなさそうや」 「白鴎くんが、ハンター‥って事‥?」 「そや。せやけど何でこないな学校に転校してきたんやろなぁ」 「え、さあ‥」 ヤバいよね‥。 來斗が狼だなんてバレたりしたら‥。 「咲月?」 「え、あ‥ごめん。何だっけ‥」 「どないしたん?」 「ぇ」 「あの転校生来てから──何や忙しないみたく見えるんやけど‥」 「え、そ、そんな事ないって‥」 「なぁ咲月」 「‥ぇ」 「何かあるんやったら、遠慮せんとウチに相談してや?」 「キナちゃん‥」 「ほな、ウチ席戻るな」 「あ、キナちゃん」 「?」 「ありがとっ」 キナちゃんのお陰で、何か少し気分が楽になった気がする──。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |