《MUMEI》
恋愛
俺は、女にはあまりなびかない方だった…。

あの人に出会うまでは…

俺の名前は涼。高校三年生。
俺自身、意識はしてないけど女には結構モテる。だけど俺は同じクラスの女達にはなびかない。
お前らなんか眼中にない。必要ない…。
俺は昼休みになると必ず行くところがある。

それは保健室。
俺の大好きな…静穂先生に会いに…

…ガラガラ…パタン…

「あー。お腹がいてぇ。」
「何だー。また山崎くんね。仮病は駄目よ。仮病は。しかも今は貴重な昼休みでしょ〜全く。」
「仮病じゃねぇっすよ。本当に腹が痛むんだよ。」
…本当は俺は内心ドキドキしている。腹より胸が痛い…

「じゃあ一応そこに座って。」
「はーい。」

「お腹が痛いのは分かったけど貴方最近毎日のように保健室に来てるわよねー?」
「そうだっけ?だって、その為に保健室があるし静穂先生も居るんだろ?」
「まぁそうだけど。山崎くんって変わってるわね。クスクス…」

…先生の笑った顔。すげー好きだ…俺の心臓の高鳴りはおさまろうとしない。俺は先生の細かい行動一つ一つに一々反応してしまう…。
先生の長くて少し茶色の綺麗な髪。色白の肌。クリクリの目。
俺は先生の虜だ…。

「あなた貴重な昼休みの時間なのに保健室に居て良いの?昼休みに来る生徒って珍しいわ。」
…昼休みだからこそ来るんだよ…

「そうっすかね?俺、保健室って好きですから。何か落ち着くし。教室に居ても暇だし…」
…本当は先生に会いたいだけ…
「そうなの。まぁ私も昼休みは暇だし話相手ができるし良いんだけどね。何か私も学校では保健室が自分の場所だと思っちゃうのよね〜。一応先生ですから。」
そう言って先生は少し照れながら笑った。

…トクン…トクン…

愛しい…。


つづく

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