《MUMEI》

「よかった(笑)、意地悪な上司に捕まっちゃって、なかなか出て来られなかったの。

本当にごめんなさい。」


「いや、気にしなくていいんだよ(笑)

―…それより何か飲むかい?」


「うーん……私あまり(カクテルに)詳しくないから、磯野くんにお任せするわ…。」


「OK…」


僕は指を鳴らしてバーテンを呼んだ。

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