《MUMEI》
呼び出した理由
「‥?」

「咲月‥どないしたん‥?」

「何か声がする‥」

「お二人なんでしょうか‥」

「行ってみよう」

声がするのは屋上の方‥。

「來斗‥っ」

いた。

白鴎 昴と。

「來斗‥!」

「咲月‥、つーか何でお前らまで」

「助けに来たんだよ、あたし達」

「本気かよ‥」

「白鴎 昴っ、來斗と何話してたの‥!?」

「僕はただ彼に話を聞いただけ。安心して。今の彼には、僕は手出しは出来ないんだから」

「じゃあ何で來斗をこんなとこに呼び出したの?」

「他の子や先生達の耳に入ったらまずいからね」

「っ‥」

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