《MUMEI》
暖かな優しさ
「なるほどね‥」

「ほんとに訳分かんないよあいつ‥」

「その子はその子で色々あるみたいね。とりあえず──暫く様子をみてみたら?」

「様子‥?」

「必ずしも敵‥とは限らないでしょ?」

「でも白鴎 昴は來斗を狙って‥」

「ほら、そんな顔は咲月に似合わないぞ〜?」

「わ、お母さん‥?」

お母さんはあたしの頭を少し乱暴に撫でてきた。

「大丈夫よ、咲月にはきなこちゃん達が付いてるでしょ」

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