《MUMEI》
白鴎家の前で
あたし達は白鴎 昴の家に向かった──。

「ここやね」

「でっかい家だね‥」

「そないに儲っとんのやろか」

「うーん‥」

「どうか‥なさいましたか?」

「?──和泉さん‥!」

「白鴎くんにご用なんですね」

「うん。話をしてみようと思って」

「あ、あのう」

「?」

「私も‥ご一緒して宜しいでしょうか」

「和泉さん‥?」

「お力になれるかどうかは分かりませんが──宜しければ」

「うん、ありがと和泉さん!」

こうしてあたし達は‥白鴎家に乗り込む(?)事になった。

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