《MUMEI》

「なにきるかなー!D&Gのデニムに・・・・・あ、グラサンかけなきゃな。女と私服であるくなんて・・・・あんな色気ない女、親戚で通じるよな!」



「蓮さん!私、昨日のお昼に初めて化粧品買ったんです!売り場のお姉さんにやり方教えてもらって。どうですか?」
衣装部屋に美羽がパタパタと入ってきた。



目が飛び出そうだった。




印象的な目がさらに大きく、透き通る肌がさらに綺麗に。ぷっくりとした唇にグロス。



女の子から女になった。


「・・・・・いんじゃないの。」


「このワンピースも買ったんです。初めてのノースリーブで恥ずかしい・・・・」



「うん・・・・・・いんじゃない。なかなか」



「そうですか!!」


ぱあっと明るい笑顔になる。



グラサンかけなきゃな・・・・


俺はなぜか美羽に合わせ、カジュアルではなく綺麗めなシャツにチャラすぎないデニムにした。




なんか・・・・・デートでもいくみたいだな・・・・・・

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