《MUMEI》

「二人共止めなさい近所迷惑!」

支えてもらわないと立てないへべれけのくせに!


 「「二郎は黙ってろ!」」

「そこは二人仲良しなんだ……!」

不思議なチームワーク。

「二郎が誘惑するから取り合いが起こる。」

「乙矢の言うとーり!
この細首がユーワクしたのか?!」

七生が俺の首のストールを緩める。

「ヤダって馬鹿ぁ、セクハラだ!」

指の動きが苦手な首にゆくので電流が流されたみたいに震えた。

「そう思うなら抵抗しろ」

仕掛けて来たのは七生なのに!

「全く体は正直だな」

乙矢の酔っ払い!

「触るなあー!」

二人の手を振り払おうとしてたら三人で見事に雪に突っ込んだ。

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