《MUMEI》

   〜栄実視点〜


・・・・・・・・・・・・・。


どうしよう。海にまで酷いこと言っちゃった。

愛想つかされちゃったかも・・・。


私に傷つく資格なんてないのに。

こんなことになるなら自分との約束ちゃんと守れば良かった。

そしたら海も・・・麗羅も傷つかなくて済んだのに。


私は、どうして人を傷つけることしか出来ないんだろう。


それなのに・・・こんな気持ちが心に芽生えてしまうなんて、私はなんて勝手なんだろう?


頬を伝わって流れていく冷たいものも感じないぐらい私は今までのことを考えていた。


目の前に広がるのは・・・闇だけだった。


休みも終わって、学校へ行く日がやって来た。


でも行く気になんてなれない。

みんなにどんな顔して会えばいいか分からない。

海怒ってるかな・・・?もう私のことなんて嫌いになって目も合わせてくれないかもしれない

麗羅せっかく笑うようになったのに、もう麗羅の笑顔見れないんだろうな

次は歩っちまで傷つけてしまうかもしれない


そう考えると私は怖くて一歩も動けなくなった。


私と会ったらみんなが傷つくんだ・・・。


結局、私は学校に行かずただ呆然として涙を流すだけだった。

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