《MUMEI》

「ン…ぁっ…、ぁっ…ンン…」

深いキスを交しながら二人絡み合う。




――最近お互いの躰が馴染み合ってきたなあって、思う。





タイミングとか肌の合わせ方とか二人専用のやり方っていうのかな?。



悪く言えばマンネリなんだろうけど、なんか気心知れた仲みたいな感じでめっちゃ落ち着く。




すると繋がったまま抱えられずるずると移動させられて





「ファアぁ、激しいよ――っ!」




「いいか?これ…」


ベッドから秀幸だけが降り脚を更に高く持ち上げられそのまま激しく打ち突けられる。



「イイッ!これイイッ!!」





打ち突けられる激しいグチャグチャな音が酷くイラヤシくて気持ちも更に盛り上がる。





俺は腕を伸ばし秀幸の腕にガッツリ掴まった。




「このまま持ち上げてしてっっ!!」




「ハハッ、駅弁のリクエストかい!!よーし、確り掴まってろ!」



「うん!」



上体をぐっと起こされて首に腕を回す。
汗でグダグダになった肌が完全にくっつき合って何だかもう甘えたくて仕方がない。



顎を肩に乗せて思わず頭を左右に振ってしまうと秀幸はクスクス笑いだした。



「裕斗はそんなに俺の事好き?」


「ハァ、はあン、…もう、好き!めっちゃ大好き!抱きたい位好きィ!」


「…あーそう。…じゃあリクエストにお答えして気合いで頑張ってやっかな!

よいしょーっ、とおッ!!」

グイッ!



「わっ!ァアアンッ!凄いよ〜ッ!!」

秀幸は一気に立ち上がって俺は必死にしがみつく。



手を離せば一気に落ちちゃうスリル!?


掴まれている太股が引っ張られて結構痛い。



つか掴まる方も意外と大変!!



ヨタヨタしている秀幸。


つか動いてないのに呼吸が荒い。



「う、動くぞ!」


「う、うん!」



く…クチュ…クチュ…



「あっ…ふ…、アン…」



甘いうずきが全身を包む。秀幸の汗から匂う体臭を心地よく感じながら身を任せる。



「ぁっ…もっと…早く…」



「は、はい、…くっ…」



クチュクチュクチュ…




ち、ちょっと早くなったけど…なんか…


「イイとこも突いてよ!なんか足りないよ〜ッ!」



「くっ、無茶こくな!ムリだ!は――っ!」

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