《MUMEI》

胸が締めつけれる。

心が体から分離する。
部屋は、母が発見された時のままになっていた。

部屋の中心に置かれた敷き布団と投げ出された掛け布団。

泣きたくなる様な赤が、はっきりと敷き布団に母をカタチどっていた。
枕には染みやかたまりの赤と黒。
はりついた髪の毛。

畳、カーテン、テレビ、鏡台、押し入れの襖、テーブル、小物や人形のそここに飛び散っていく赤。

その1つ1つを、捜査官と確認のうえ写真を撮っていく。

気が狂いそうになる。
なぜだ?と魂に問いかける。

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