貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》イメージ・ファイター
『確かにさっきの話は本当だが、どんなことでも現実化するわけじゃないんだ。例えば(雨を降らす)とか(○○が死ぬ)とか、そういう思考は現実化しないんだ。まあ、それを現実化しようと必死で研究している輩もいるがな。IFSではもっと論理的に難しいことも習うんだが、簡単に言えば・・・ぅん〜』
ゼルは考え込んでしまった。なのでディスが
『じゃあ逆に出来ることは?』
と聞いた。
『そうだなぁ〜。出来ることは色々あるんだが、簡単な例を上げると銃弾を避けたりすることも出来るぞ。それには、絶対に避けれるという気持ちと避け方のイメージが必要だけどな。でも、ちょっとでも不安や失敗するイメージがあるとそれにジャマされて、うまく出来なくなるんだ。』
『ふ〜ん』
ディスは不満そうな返事をした。
『なんだぁ?その(大したことないじゃん)と言いたげな顔は〜?凄いんたぞ、イメージ・ファイターは!!達人同士の戦いは、ドラ○ンボールの天下一武道会みたいに凄いんだぞ!』ゼルの必死の弁解も虚しく、ディスの表情は変わらない。
『ったく、かわいくねーなー。じゃあちょっと驚かしてやるか。』すると、ゼルは手元にあったメモ帳を一枚ちぎり、まるで手裏剣のように壁の方に放った。
『消えた?!』
ゼルはディスの驚きの声に喜びを隠せず、ニヤけて
『凄い?凄いだろ?いや〜凄い!消えたんじゃねえよ。壁をよく見てきてみな。』
と言った。ディスは言われるがまま立ち上がり、壁を見に行った。『あっ!』
ディスは思わず声を上げてしまった。
なんと壁には傷にも見えるほどの、穴とも呼べない、細いすき間から、うっすら光が射していたのだった。
『これで、ちょっとは尊敬の気持ちが表れただろ?』
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