《MUMEI》

「どうかしたか?っじゃねぇよ!!お前あの子みて可愛いとか思わなかったのか!?」

思わなかったのか!?とか言われてもさぁ、

「俺、興味ネェよ。そんなこと。」


ホントに興味無かったんだ。この時は。


「うっわ、さすがクールな敬君。モテる男は言うこと違うねぇ」

と、茶化してくる。

「お前だって十分モテてるよ。」

コレはお世辞とかイヤミじゃない。

実際そうなんだ。

「いくらモテても敬の足下にも及ばないよ。」

と、時哉がイヤミを言ってくる。

こんな言い合いをしていても良知があかない。

「あぁ、もういいよ。わかったから。ほら、教室行くぞ。」

そう言って、俺たちは教室へ向かった。







 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




ガラガラ――――。

木の扉を開けると、乾いた音がする。



「敬の席どこ?」

時哉が、キョロキョロしながら聞いてくる。


このクラスは全員で28人いる。

その28人のクラスが1年は12組まである。

俺は1年8組だ。

俺は苗字が結城(ゆうき)だから、28人中出席番号が27番だ。


「俺の席は……あそこだ。窓際の列の前から5番目。」

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