《MUMEI》

「待てぇー塁羅〜!」


勳羅も後を追い走っていった。



その頃この豪邸に迷子になっている男子がいた。


髪はショートの金髪で、長い帽子を被っている。


黒いマントを羽織り、ブラウスを着て濃い茶色のズボンを履いてる。



その子は目をウルウルさせ、今にも泣きそうだった。


「どうしよう…入るんじゃなかった。」


その声は涙声だった。

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