《MUMEI》

ま、まじでー!!
ずっと私に触れたかったなんて…
今のセリフかなり胸キュンなんだけど。


「本当?いつ頃から?」


私のことをどう思ってたかもっと聞かせて!!


「知らなぁ〜い」


鈴木はふふんと笑って教えてくれない。


「じゃぁ、いつから私のこと好きだった?」


質問を変えてみた。


「好きなんてまだ言ってないもーん」


またもや鈴木が憎たらしく言う。


「何よそれー!」


鈴木は何も言わずに満足げに微笑んでいる。


なんなのよ…その態度。


「じゃぁ私のこと、どう思ってるの?」


鈴木の態度にイライラして少し口調が強くなる。


「さぁ、どうでしょ」


ど、どうでしょって…。
冗談で言ってるつもりなんだろうけど、


「ムカつく」


そう一言言うと、


「何怒ってんだよ〜」


鈴木は相変わらずな感じで抱きついてくる。


「ちゃんと私の質問に答えて!!」


そう言って腕を払い除けた。

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