《MUMEI》
彼氏面
「ねぇ、ちょっと今日の何なのよ(イラッ」


今日の佐久間の行動が気に障った私は怒りを一気にぶちまけた。


「食事中は何かにつけて私に触ったり腰に手を回してきたり。私とラブラブゥ〜??何勝手なこと言ってんのよ。しかも高橋さんは『まだまだ』って何それ?あんた自分を何だと思ってんの?」


最近、佐久間に少しだけ冷たい態度をとっていたけれど、それでもこんな態度は初めてだった。

そのせいか佐久間は驚いた顔をしている。


「愛加ちゃん・・・急にどうしたの???」


フンッと私がそっぽを向く。


「別に、何って何だとも思ってないよ。俺、そんなに怒らせるようなことした?」


佐久間は急に怒りを爆発させた私を目の前にして困っている。


「勝手に私の彼氏面するのやめてっ!!!私たち単なる体だけの関係なんだから」


「彼氏面なんてした覚えはないけど。でも気を悪くさせたんなら謝る・・・ごめんね。」


佐久間はシュンとなってしまった。


「ま、いいわ。私は帰るけど佐久間さんはどうするの?うちに来る?それとも解散?」


佐久間は私の家に泊まることを選んだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫