《MUMEI》 その後、完全に寒さが渦巻く部屋という部屋、庭と駐車場を捜査しこの日の立ち会いは終了した。 終了際、1人の捜査官が挨拶にきた。 「心中辛いなか、ご協力有り難うございました。」 オレと同年代ぐらいの捜査官は頭を下げると、他の捜査官が待つ車に乗り込んだ。 オレは彼の言葉に、随分救われた。 引き裂かれ、形のない心に温かみを感じた。 そして、数台の車がエンジン音と共に消えていく。 容赦なく冬の寒さが包む。 街灯が薄暗く家を照らしていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |