《MUMEI》

鍍蓑は顔を上げ塁羅の顔を見て頬を赤く染め、またしても、バンと音と共に慧漣に戻った。



「はいはい、分かったよ。」


慧漣は頭を軽くかき、Yシャツのボタンを外して言った。


「お前女か?」


「男です。」


「そうか、じゃあオカマか?」


「違います!僕は男です。」


「だってよ鍍蓑、男だってよ残念だったな。」

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