《MUMEI》
ゆっくり出来る朝
社会人になってから初めての土日休み。
昨晩から佐久間はいつものように泊まっている。


「二人で朝ゆっくり出来るなんて嬉しいね!」


そう言いながら佐久間は私の胸を揉み始め首筋にキスをする。


「朝からやると疲れちゃうかなぁ?」


「昼からはドライブするんでしょ?居眠り運転しない自信があるなら良いんじゃない?」


佐久間は私の胸に顔を埋めながら悩んでいる。


「うーん、どうしよ…」


そんな時、玄関で音がした。


ガチャ、ガチャガチャ
キィーガチャ


「何、誰か入ってきたんじゃない?」


私が不安そうに言うと、佐久間は急いで服を来て玄関へ向かおうとする。


「見てくるから、ちょっと待ってて」


佐久間に言われ、私も服を着ようとしたその時!


「愛加!!」


えっ!?
まさか…!?


どこかで聞き覚えのある声だった。


恐る恐る声のした方を見て私は思わず絶叫してしまった。

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