《MUMEI》
惚れた弱味
鈴木は少ししてから不機嫌そうに戻ってきた。


「なんで何にも言わずに帰るのよっ!!」


「お前が先に逃げたんだろ!?」


そ、それを言われちゃうと困っちゃうなぁ〜


「ま、まぁ、たしかにそうかもね…」


「てめえが反省しろ!」


鈴木は怒っている。


「そんなに怒ることないじゃない…」


しかし鈴木の返事はなく沈黙が続く…


こ、これは…私が反省しないといけないってこと?
でも私、悪くないし…


あー、でも私が謝らないと話もしてやんねーみたいな態度だし。
もぉーっ!


「さっきは私が悪かった!ごめん」


「本当に悪かったって思ってんのか!」


思ってません!


とは言えないから…


「まぁ、私が悪かった」


と、言ってみたものの、すっごい悔しい!!


そんな私の気持ちとは裏腹に、


「じゃ、仲直りしよ」


意外にも鈴木は優しくキスをしてくれた。


相変わらず悔しいけど、なんだか嬉しい〜

これが惚れた弱味ってやつ?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫