《MUMEI》 俺たちは遅い昼食をとる。 男ともちろんカフェなど入るのは初めてだろう。 「蓮さん、さっきの方はお仕事の方ですか?すごく焼けてるのでびっくりしました!日本人ですか?」 「あぁ、拓磨?そうだな。あいつは黒すぎだな。日サロいきすぎだ。」 「??」 「日焼けするとこ。」 美羽は一つ一つの話を熱心に聞く。 それから、色々な話をした。気付けばもう夕方だ。 「かえるか。」 「そうですね。そろそろ。」 「お前、酒のめんの?」 「飲めません。」 「あ・・・・そうですよね。」 いつもなら、今ごろおきて馴染みの店に飲みにいったりする。日曜日をこんな風に使うのは・・・・何年ぶりだろ。 夜の世界に慣れすぎた俺は、得たものもでかいが、きっと何かうしなったものもあるんだろう・・・・・・ 人にペースを握られるのは嫌いだ。 美羽はお構い無く、美羽ワールドに俺様を連れ込む。出会ってたった数時間なのに。 またいらつく。。 なんなんだよ。 なのに。。美羽が笑えば、まぁいっかって・・・・・・。 今日も電話はずっとなっているのに、一度もでなかった。優輝さんからの電話も。 前へ |次へ |
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