《MUMEI》
*不満*
吊り下げられた、古いシャンデリア。

2人で囲むには大き過ぎるテーブル。

瑠果は紫堂と向かい合って席に座り食事をしながら再び考え込んでいた。

(何ゆえ私は紫堂に従っているのだ‥?)

「どうかなさいましたか、お嬢様?」

「何もないッ」

瑠果はなるべく紫堂と目を合わさないよう下を向いたまま、そう答えた。

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