《MUMEI》
*星空*
それからしばらく沈黙が続いた後、2人はそれぞれ自分の部屋に戻った。

瑠果はまだ苛立たしさを覚えつつベッドに横たわり天窓から見える星空を見つめていた。

「───────」

いつもの彼女なら、こうしていればどんなに嫌な事でも忘れる事が出来るのだが、今夜は違った。

瑠果は大きくため息をつき、星空から目を逸した。

(今直ぐにでも追い出してやりたい所だが‥)

契約を結んだ以上、それは不可能なのである。

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