《MUMEI》
*運命*
翌朝。

目を覚ました瑠果が食堂へ向かうと、そこには皿を並べる紫堂がいた。

「支度は私が自分ですると言ったはずだぞ、紫堂」

「いいえ、僕には従って頂かないと」

「お前‥何を言っているのだ?」

瑠果は驚いて紫堂を見つめる。

すると紫堂は皿を並べる手を止めて瑠果に微笑んだ。

そして、こう言ったのである。

「お嬢様、これは──運命なのです」

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