《MUMEI》
*秘密*
「ど、どういう事だ」

「お嬢様には僕に従って頂きます」

「な、何ゆえ私がお前の命令を聞かねばならんのだッ」

「それはお教えする訳にはいきません」

「何故だ?」

「秘密ですから」

「秘密‥?」

「とにかく、僕の好きなようにさせて頂きます」

「無礼者っお前の命令など聞くものかッ」

「契約をお忘れですか?」

「な‥っ」

「ご心配なく。お嬢様はただ、僕のお世話に従って下さればいいんです」

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