《MUMEI》 ミュートの効いたトランペットの音色が、大人の夜を演出する………。 苦い思い出もすべて琥珀色したグラスに沁み入るように………。 僕はそれを口に含んでは少しずつ呑み干してゆく………。 「それにしても磯野くんの会社すごいわね… 今週のAERAの表紙を飾ってたの、アレ磯野くんでしょ? 今でも信じられないわ………あの磯野くんが有名なIT企業の社長だなんて……」 カオリちゃんは、辛辣な話題をさりげなく切り換えてくれた。 そんな彼女の優しさは、僕の心のオアシスだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |