《MUMEI》 「英田も大学?」 「あ?・・・うん、まぁ」 ぼんやりと今日の憂鬱なスケジュールを思い描いていたところに、いつの間にか隣に椅子を引き寄せて座っていた男の口からどうでもいい会話がこぼれる。お互い眠いのだ。しゃべっていないとここで寝てしまう。 「もーこのままサボんない?」 「サボるかー」 気の無い誘いに気の無い返事、くるくる回る換気扇が弱気に空気をかき混ぜていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |