《MUMEI》

「針と糸を貸して頂けますか?」

ロイは召使いに声をかけたが無視される。
これは何度目のことだろうかローズは数えるのも諦めた。

「私達を信用していないのですね。」

「主人以外に口をきいてはいけないという教育が行き届いているのかも。」

二人は城内を勝手に歩き回らせて貰うことにする。

「ケホッ……」

「ローズ大丈夫かい?」

「ロイ様、この辺はなんだか埃っぽいです。」

奥へ行けば行く程粉塵の濃度が増した。

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