《MUMEI》 *服従*「だ、誰がお前に服従など‥ッ」 「僕のお世話を拒まないで欲しいというだけです。難しい事では無いでしょう?」 「な‥」 「では、お部屋にお戻り下さい」 「私はまだやる事があるのだ。」 「お戻り下さい」 「む‥」 カチンときたものの、瑠果は言われるがまま踵を返した。 (紫堂め‥) 部屋に戻った瑠果は、気分転換をしようと思い、窓から外の景色を眺めていた。 (紫堂の奴‥あれではまるで主人ではないか) どこが執事だ、と瑠果は思わずにはいられない。 これから先の毎日を思うと、頭痛がした。 前へ |次へ |
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