《MUMEI》
*危機*
それだけではない。

「な‥」

扉の隙間から、煙が流れ出して来たのだ。

「紫堂!」

扉を叩くが、返事がない。

その途端、中からは爆ぜるような音が聞こえ出した。

「紫堂ッ何をしているのだ、出て来い!」

生憎、瑠果は力ずくで扉を破る力は持ち合わせていない。

(紫堂──‥)

瑠果は途方に暮れた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫