《MUMEI》 *感情*扉の前まで来て、瑠果は立ち止まった。 「ゴホ‥ッ」 炎の勢いは治まってきたとはいえ、流れ出す煙には流石に噎せる。 紫堂はどうしているだろう、そんな考えが頭をよぎる。 (命令だとかなんとか訳の分からん事を‥) 度重なる紫堂の執事らしからぬ言動に、瑠果は苛立っていた。 だが、それだけではない。 何か別の感情が、瑠果の心に生まれつつあった。 もっともそれが何であるのか、瑠果自身はまだ気付いていないのだが。 前へ |次へ |
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